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フィリップス 腹部用超音波診断装置最上位モデルの販売を開始

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2014年05月21日 PM12:00

先進技術を搭載し、診断から治療までを強力にサポート

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは5月7日、腹部用の新型プレミアム超音波診断装置「EPIQ 7G」(エピックセブンジー)の販売開始を発表した。2013年10月に発表された循環器用専用機「EPIQ」に腹部用アプリケーションを搭載した新モデルで、フィリップス初の腹部用超音波診断装置であるとともに、同様の装置の最上位機種に位置づけられるものだ。


画像はプレスリリースより

EPIQ 7Gの特徴は、新搭載の3機能が診断から治療までを強力にサポートする点にある。新機能の1つ造影エコーは、新小型高周波トランスジューサ「C9-2」を日本国内でソナゾイド造影用にチューンナップ。これまでの画質を大きく凌駕し、高感度・高分解能の画像提供を実現する。

また、最新ビームフォーミング技術のnSIGHTテクノロジーと組み合わせることで、イメージング性能を大きく向上させることに成功し、空間分解能は維持したまま、透過性を最大76%向上、時間分解能は213%向上させることを可能にしている。これまで十分な必要情報を得られにくかった高い肥満度指数の患者に対しても、高い性能を発揮するという。

新機能の2つ目として、最新技術のShear Wave Elastographyを搭載。これで肝臓の硬度をより簡便に、再現性良く計測できるようになった。新機能3つ目は、より進化したFusion&Navigation機能を採用したことで、より直観的な操作が可能となっており、正確なインターベンション治療をサポートする。

コンパクトな筐体、作業効率もアップ

これまでの超音波診断装置の概念から脱し、一からデザインし直すことで、プレミアムクラスの高性能機器をコンパクトな筐体に集約することに成功したという。重量は104.3kgで、同社の従来製品から約30.5%の軽量化に成功。同等のプレミアムクラス製品として最軽量のものとなった。起動音も37~41dBと静かで、診断に集中できるとしている。

操作面では、新しいタブレット型タッチスクリーンによるインターフェースを採用。検者の動線を40~80%短くしたほか、操作回数も15%減と削減し、シンプルで使いやすい直観的操作で用いることが可能となった。

また、検査の作業効率をアップさせるSmartExam機能を用い、検査時間で30~50%の短縮に成功。効率よく担当者の習熟度によらない高レベルで一貫したルーチン検査を実現するものとしている。希望販売価格は1億円(税込・仕様により異なる)で、国内初年度販売目標台数は約100台を見込む。(紫音 裕)

▼外部リンク

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン プレスリリース
http://www.newscenter.philips.com/jp_ja/standard/

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