抗酸化作用は目にも有効だった
コーヒー党の人たちに嬉しいお知らせです。コーヒーに含まれる抗酸化物質は、健康管理に役立つということでさまざまな報告が過去にも挙げられてきました。今回、コーヒーに含まれる抗酸化物質に、目の健康を守る上で高い効果がある可能性が報告されました。
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アメリカのコーネル大学の研究チームによって行われた研究によると、マウスの網膜細胞に、コーヒーに含まれる抗酸化物質、クロロゲン酸(chlorogenic acid/CLA)を作用させてみると、細胞が酸化によるダメージを受けないことが分かったのです。
網膜細胞はとても繊細で、フリーラジカルなどの影響でダメージを受けやすく、これが加齢性黄斑変性症や、緑内障、糖尿病による目の病気へと進んで行くとされています。
臨床への応用に向けて
今回の調査では、あくまでもコーヒーに含まれるCLAを実験室で直接作用させたので、コーヒーを飲むことで、同じような効果が出るのかは明らかになっていません。今後は、コーヒーを飲むことでも、同じような効き目があるかどうかを確認したり、この物質が、目薬に使えるかどうかが調査されたりすることになるでしょう。
眼医者さんを受診したら、美味しいコーヒーを飲むことを奨められた、という日が近いうちに来るかもしれませんね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Chlorogenic Acid and Coffee Prevent Hypoxia-Induced Retinal Degeneration
http://pubs.acs.org/doi/abs/
A cup of coffee a day may keep retinal damage away
http://www.news.cornell.edu/stories/2014/04/