日本薬剤師会は14日、2014年度第1回都道府県会長協議会を開き、薬局のグランドデザイン2014(仮称)の骨子を示した。児玉孝会長は、薬局・薬剤師を活用した健康情報拠点事業のほか、セルフメディケーションにかかわる多様な政府等の事業が展開されつつある状況を示し、都道府県薬剤師会に対して都道府県、地区単位で県・地域医師会と協議機関を設置するなどの事業を展開することにより、薬局の健康拠点としての役割を明確化していくよう積極的な対応を求めた。会営薬局のあり方に関しても、「個々の薬局ができないことをカバーするために存在するということに変わりはない。従来の医薬分業支援から24時間体制の支援といった役割に変えていってほしい」と要望した。
「薬局のグランドデザイン2014」に関しては、担当の生出泉太郎副会長から、6月末までには一定の案を示したいとした上で、現時点での骨子が紹介された。序章の中で日薬の立場を表明した上で、なぜ今、薬局のグランドデザインなのか、その策定を促す要因、行動の必要性、調剤偏重から脱却の必要性などを示し、2025年を見据え受動的存在から能動的存在へと変化していく姿勢を示す予定。