修飾ヒアルロン酸による角膜創傷治癒効果
生化学工業株式会社は5月7日、独自の技術で修飾したヒアルロン酸による角膜創傷治癒剤SI-614の第2/3相臨床試験を、米国で開始すると発表した。
画像はwikiメディアより引用
同剤は、ドライアイを適応症とした点眼剤で、眼の表面を保護し、角膜創傷治癒を促進、ドライアイに伴う諸症状を改善すると期待されている。ドライアイは、パソコン作業等による眼の酷使や加齢等による涙液量の減少や成分変化によって、眼球表面の乾燥・炎症から発症する、不快感や視機能異常を伴う慢性疾患。米国では2,000万人以上、そのうち中等度以上の患者が約490万人と推定されている。
ドライアイ治療に安全な新規選択肢を提供
今回の臨床試験は、第2相で臨床的に効果が有効であると確認されたことから、その安全性と有効性をさらに検証し、他施設共同でプラセボ対照無作為試験を実施するというもの。
生化学工業は、長年携わって来たGAG(グリコサミノグリカン)、中でもヒアルロン酸等を応用した医薬品開発に注力しており、同剤を始めとして、複数の開発が進められている。今回のリリースで生化学工業は、ドライアイの治療に安全な新規選択肢を提供し、QOL向上に貢献したいとしている。(長澤 直)
▼外部リンク
生化学工業株式会社 プレスリリース
http://ir.seikagaku.co.jp/