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ニチモウバイオティックス 麹菌発酵大豆培養物で、幼児のアトピー性皮膚炎への有効性確認

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2014年05月16日 PM02:15

「ImmuBalance」とビフィズス菌で症状緩和

ニチモウバイオティックス株式会社は5月9日、同社の開発素材である麹菌発酵大豆培養物(商品名「ImmuBalance(TM)(イムバランス)」)にビフィズス菌を加えて行った幼児のアトピー性皮膚炎に及ぼす影響について、症状の緩和・改善効果を認めたとする研究結果を発表した。


画像はプレスリリースより

この研究は、ニチモウバイオティックスと株式会社ファンケル総合研究所、NPO法人アレルギー支援ネットワークとともに実施されたもので、愛知県大府市のあいち小児保健医療総合センターアレルギー科にて行われた。

ImmuBalanceは、脱脂大豆を用い、ニチモウがもつ独自の麹菌発酵技術で製造された麹菌発酵大豆培養物。これまでマウスでのアトピー性皮膚炎発症抑制効果が報告されていたが、ヒトにおいて有効性を示した例はなかった。

ビフィズス菌で作用増強か

試験は、2012年12月にあいち小児保健医療総合センターアレルギー科を受診した1~5歳のアトピー性皮膚炎患者を対象とし、ImmuBalance、またはImmuBalanceにビフィズス菌を加えた試験食を摂取する群に割り付けた。

それぞれを24週間摂取させ、継続的に摂取できたImmuBalance摂取群10人、ImmuBalanceとビフィズス菌の摂取群9人に、SCORADおよび症状などをチェックする全9問、5段階評価のアンケートを実施し、その症状緩和効果を検討したという。

患者背景に両群差はなく、摂取開始前と比較すると、試験後にはいずれの群でもSCORAD低下傾向が確認されたという。アンケートでは、ImmuBalance摂取群で改善傾向が示され、ビフィズス菌と共に摂取した群では、12週、24週時点ともに有意な改善傾向が認められている。試験中、両群ともにおいて明らかな副作用は確認されていないそうだ。

この結果から、ImmuBalanceは幼児のアトピー性皮膚炎の症状を改善する効果を持ち、ビフィズス菌と合わせて摂取することで、その作用が増強される可能性が示唆されたとしている。

プレスリリースによると、ImmuBalanceはプロバイオティクス作用だけでなく、プレバイオティクス作用および直接生体に作用するバイオジェニックス作用を有していることから、これら3つの相乗効果によりアレルギー過敏性を除去させる顕著な効果が期待できるという。同社では、今後この素材をアレルギー疾患に悩む人々に広く届けていきたいとしている。(紫音 裕)

▼外部リンク

ニチモウバイオティックス株式会社 プレスリリース
http://www.nichimobiotics.co.jp/news/

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