抗酸化作用がある食べ物はカラダにいいということで、日々様々な食品が紹介されています。今回、これまで食用植物としてきた花には強い抗酸化作用があると中国の研究チームが報告しました。
(この画像はイメージです)
今回、特に注目を浴びたのがボタン。抗酸化物質がとても豊富に含まれているそうです。これまでは、目を楽しませるために使われてきましたが、今後は健康増進効果もうたわれそうですね。
漢方医学では、ボタンの根の樹皮部分は「牡丹皮(ぼたんぴ)」として、消炎・止血・鎮痛などに効くとされてきました。けれども、花の部分が健康に役立つということは知られていませんでした。
このほか、スイカズラでも抗酸化作用があることが、同じ報告の中で挙げられていました。こちらは「金銀花(きんぎんか)」と呼ばれるつぼみの部分、そして「忍冬(にんどう)」と呼ばれる秋から冬の間の茎葉で、抗菌作用や解熱作用があるとされ、漢方や生薬として利用されてきたそうですが、こちらも花の部分の作用は知られていませんでした。
これまで知られていなかった植物の新たな恩恵が現代になって発見されるとは、まさに自然の神秘といえるでしょう。おいしく食べて、お花の美しさにあやかれるといいですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Phenolic Compounds and Antioxidant Capacities of 10 Common Edible Flowers from China
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/
QLife漢方Clinic 牡丹皮
http://www.qlife-kampo.jp/clinic/crude-drug/
QLife漢方Clinic 忍冬
http://www.qlife-kampo.jp/clinic/crude-drug/