市場調査レポート販売開始
株式会社グローバルインフォメーションは4月18日、BCC Researchが発行した市場調査レポート「JAK and PI3K Signaling Pathway Markets」の販売を開始した。
この研究は、バイオテクノロジー業界の専門家チームが行い、プロジェクトマネージャーのShalini S. Dewanは、インド、米国のトップ企業との協力経験を持つという。
(画像はwikiメディアより引用)
JAK(ヤヌスキナーゼ)およびPI3K(ホスホイノシチド3キナーゼ)など複雑なシグナル伝達経路に関する研究は、ここ数年で急速に進展している。また、これらの経路の異常なシグナルに対応する治療薬や阻害剤の分離という点でも、大きな進歩が見られる。
JAKとPI3Kの細胞シグナル伝達経路に対応する治療薬の開発は、骨髄線維症治療薬「ruxolitinib」や関節リウマチ治療薬「tofacitinib」の承認後、がんや炎症性疾患に移行。ぜんそく、皮膚病、呼吸器疾患、眼疾患などに対する治療薬の研究が進められている。この分野には適切な医薬品がないため、市場が大きく成長する可能性がある。
2018年には22億ドルに成長と予想
同レポートは、JAKおよびPI3Kの阻害剤、治療薬、バイオマーカーの用途分野について検討。世界市場におけるビジネスチャンス、標的となる疾病、臨床開発の進捗状況などを明らかにした。また規制面の問題や新薬開発の現状、各種市場の分析、特許についての分析、主要企業のプロファイルなどが盛り込まれている。
市場分析は、2011年から2013年まで行われ、報告書は検討期間の米国およびカナダ、ヨーロッパおよび新興市場のための、地域ごとのデータ分析と2018年の収益見通しを提示している。
それによると、シグナル伝達療法阻害剤(JAKおよびPI3K)の世界市場は、2012年に1.735億ドルに達している。さらに2013年に4.645億ドル、5年後の2018年には22億ドルに成長すると予想されている。
グローバルおよび地域市場の売上データは、科学的かつ統計的分析を通じて検証。承認された製品や候補だけでなく、技術・プラットフォームに関する情報は、将来に向けての実行可能性に基づいて提示されており、医療への貢献が期待される。(白井蓮)
▼外部リンク
株式会社グローバルインフォメーション 市場調査レポート
http://www.gii.co.jp/report/