鎌倉エリアでは初の地域総合拠点
セコム株式会社は4月17日、グループ会社でメディカル事業を手掛けるセコム医療システム株式会社が、「セコム在宅総合ケアセンター鎌倉」を4月1日にオープンしたと発表した。
同施設は、セコム初となる「訪問看護」「訪問介護」「通所介護」「居宅介護支援」の4サービス拠点を一緒にした地域総合拠点で、このようなセンターの開設は、鎌倉エリアでは初のものだという。
(画像はプレスリリースより)
同施設は、同社がこれまで提供してきた訪問介護サービスと居宅介護支援サービスに加え、訪問看護サービスと通所介護サービスを新たに提供することで、利用者が住み慣れた地域・自宅で過ごせるよう、医療・介護の両面から総合的にサポートする体制を整えたとしている。
全国に18病院展開するセコムの提携病院の1つ、医療法人社団三喜会の鶴巻温泉病院・訪問リハビリテーションの地域事業拠点が「セコム在宅総合ケアセンター鎌倉」に併設されており、リハビリテーションの面でも専門的サービスを受けられるという。
理想的な訪問看護・訪問介護・通所介護・訪問リハビリ体制を構築
セコムの訪問看護・訪問介護・通所介護サービスとも連携を取ることで、医療・介護に関わる多くのプロ(看護師・介護員・ケアマネージャー・理学療法士など)が有機的に融合し、高齢者を様々なプロの視点から在宅で支援することが可能になる。
これにより、介護の重度化の予防や、認知症への早期対応を図るなど、理想的な訪問看護・訪問介護・通所介護・訪問リハビリ体制を構築することが可能になったとしている。
また、施設2階には、訪問介護員、居宅介護支援のケアマネージャー、訪問看護の看護師、訪問リハビリテーションのセラピストが相互に専門知識を交換し合うことのできる研修スペースを設けるという。
スタッフ同士の距離も近く
セコムは1991年から在宅医療事業に携わり、日本初の民間企業による本格的な訪問看護サービスと薬剤提供サービスを開始している。
現在では、地域に根差した訪問看護サービスの場として全国主要都市部33カ所に「セコム訪問看護ステーション」を開設し、通所介護としても多彩な活動プログラムを用意した「セコムシニア倶楽部」を横浜市内5カ所に開設している。
また、2003年からは鎌倉市に拠点を設け、訪問介護サービスと居宅介護支援サービスを提供しており、訪問看護と通所介護を同一拠点に置くことで、訪問看護師・訪問介護員・ケアマネージャーなど、各スタッフが同じ職場で勤務することが可能となった。(浅見園子)
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