生後6カ月から服用可能な新剤形
グラクソ・スミスクライン株式会社は4月17日、同社が2014年1月17日に承認を取得した持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤「ザイザル(R)シロップ0.05%」(一般名:レボセチリジン塩酸塩)が薬価収載され、同日より発売を開始したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
同剤の特徴は、生後6カ月から服用可能で、ヒスタミンH1受容体に高い親和性を示し、強力な抗ヒスタミン作用を示しながら、液剤という剤形で、乳幼児や高齢者における嚥下障害の際にも服用しやすい点であるという。
アレルギー性鼻炎およびアレルギー性皮膚疾患に対して、優れた効果を示し、投与早期から効果を発揮、24時間安定した効果が持続するとしている。
世界100カ国以上で承認されているザイザル
ザイザルは、ベルギーのUCB社がアレルギー性疾患治療薬として開発。2001年にドイツで承認を取得、以降、アメリカ、EU諸国を含む世界100カ国以上で承認されている。
グラクソ・スミスクラインは同剤の日本国内における開発・販売権を取得し、2010年10月にアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹および皮膚そう痒症の治療薬として「ザイザル錠5mg」の承認を取得し、同年12月に発売している。
今回発売されたザイザルシロップは、7歳未満の乳幼児や高齢者における嚥下障害の際にも服用しやすい剤形。7歳未満の小児に対する適応はシロップ剤(液剤)のみだ。
同社社長のフィリップ・フォシェ氏は、プレスリリースで
当社にとって患者さん中心の医療は最優先事項であり、この度、どのような患者さんにも服用しやすい『ザイザル(R)シロップ0.05%』が発売されたことで、更に多くの患者さんの治療の選択肢として頂けるよう期待しています。(グラクソ・スミスクライン株式会社 プレスリリースより引用)
と述べている。(浅見園子)
▼外部リンク
グラクソ・スミスクライン株式会社 プレスリリース
http://glaxosmithkline.co.jp/press/press/