■北里大・成川准教授が提示
薬価算定における画期性および有用性加算等の加算率を「ポイント制」で定量化した厚生労働科学研究の結果が、23日の中央社会保険医療協議会薬価専門部会で、研究代表者の成川衛氏(北里大学薬学部准教授)から示された。臨床上有用な新規作用機序等の加算要件を細分化し、1ポイント5%の積み上げ制でそれぞれの項目ポイントを合計して算出した結果、現行の加算率と概ね一致することが分かった。厚生労働省は、5月の薬価収載からポイント制を加算率算定の参照用ツールとして活用していく方針だ。
有用性加算等の加算率の定量化は、厚生労働科学研究「薬価算定基準における画期性および有用性加算の加算率の定量的算出法に係る研究」として実施した。これまで類似薬効比較方式の薬価算定で設定された画期性加算、有用性加算には要件と加算率の幅が示されていたが、どれだけ要件を満たして何%の加算率が適用されるか明確なルールはなかった。