アステラス製薬と寿製薬が共同開発
アステラス製薬株式会社とMSD株式会社は4月17日、2型糖尿病を効能・効果とした選択的SGLT2阻害剤「スーグラ(R)錠(一般名:イプラグリフロジン)25mg、同50mg」を発売したと発表した。
(画像はニュースリリースより)
同剤は、アステラス製薬と寿製薬株式会社の共同開発を行っている選択的SGLT2阻害剤。今年1月、SGLT2阻害剤として初めて国内での承認を取得していた。
腎臓近位尿細管でグルコース再取り込みを阻害
SGLTは細胞表面に存在する膜タンパク質で、グルコースを細胞内へ輸送する役割を担っている。SGLT2はそのサブタイプの1つであり、腎臓近位尿細管でのグルコース再取り込みにおいて重要な働きをする。同剤は、このSGLT2を選択的に阻害することで、グルコースの再取り込みを抑制し、血糖値を下げる効果があるとされる。
プレスリリースでは、
アステラス製薬とMSDは、新規作用機序による経口2型糖尿病治療薬であるスーグラ(R)錠を市場に投入することにより、新たな治療選択肢を提供することで、2型糖尿病治療に一層の貢献ができるものと期待しています。(アステラス製薬株式会社 ニュースリリースより引用)
と述べられている。
SGLT2阻害剤は、国内各社から6つの薬剤が相次いで申請されている。うち4剤はすでに承認を取得済み。2014年は、同剤の発売ラッシュを迎えるとみられている。(QLifePro編集部)
▼外部リンク
アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/
MSD株式会社 ニュースリリース
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/2014