2013年11月の販売開始より21例の死亡が報告
ヤンセンファーマ株式会社は、統合失調症治療薬「ゼプリオン水懸筋注」において、2013年11月19日の販売開始より2014年4月16日までの間に21例の死亡が報告されたことから安全性速報(ブルーレター)を発出した。ただし、報告された死亡症例の死因に関する情報は不十分であり、現時点では本剤と死亡との因果関係は不明。
(画像はリリースより引用)
同剤は、主としてドパミンD2受容体拮抗作用及びセロトニン5-HT2A受容体拮抗作用に基づく中枢神経系の調節により、統合失調症の症状を抑制する。持効性の筋肉内注射用プレフィルドシリンジ製剤であり、4週間に1回の投与で効果が持続する。2週間に1回投与のリスペリドン持続性懸濁注射液(販売名:リスパダール コンスタ筋注用)は活性本体(パリペリドン)が同一である。
医療関係者への注意喚起のポイントは
- 急激な精神興奮等の治療や複数の抗精神病薬の併用を必要とするような不安定な患者には使用しないこと。
- リスペリドン持効性懸濁注射液(販売名:リスパダール コンスタ筋注用)から本剤への切替えにあたっては、過量投与にならないよう、用法・用量に注意すること。
- パリペリドン又は類薬であるリスペリドンでの治療経験がない場合は、まず、一定期間経口剤を投与して症状が安定していることを確認した後、これら経口剤を併用せずに本剤の投与を開始すること。
の3点となっている。(QLifePro編集部)
▼外部リンク
ヤンセンファーマ株式会社
ゼプリオン(R)水懸筋注25mg,50mg,75mg,100mg,150mgシリンジの使用中の死亡症例について
http://www.info.pmda.go.jp/kinkyu_anzen/file/
統合失調症治療剤ゼプリオン(R)水懸筋注シリンジを使用する患者さんとご家族の方へ
http://www.info.pmda.go.jp/kinkyu_anzen/file/