医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、3月31日までに実施した薬事戦略相談の実績を公表した。担当者が事業内容や手続きを説明する「個別面談」が657件、相談内容を整理する「事前面談」が753件と大幅に増加。審査チームと科学的に議論する「対面助言」が192件と増加した。関西支部でも、個別面談が20件、事前面談が26件と着実に増加している。
個別面談は、医薬品関係が206件(31%)、医療機器関係が404件(61%)、再生医療関係が47件(7%)が行われた。医薬品の相談は、大学が104件、企業・ベンチャーが74件と増加し、医療機器では引き続き企業・ベンチャーが262件と多かったが、大学からも106件あった。再生医療関係は、大学が22件、企業・ベンチャーが20件となった。
事前面談は、医薬品関係が307件(41%)、医療機器関係が223件(30%)、再生医療関係が223件(30%)行われた。医薬品と医療機器では、大学からの相談がそれぞれ199件、107件と最も多く、再生医療では、企業・ベンチャーからの相談が98件と最も多かった。医療機器では、企業・ベンチャーの相談件数を大学が上回った。
実施件数の内訳を見ると、医薬品は抗悪性腫瘍分野が増え続ける傾向にあり、104件と最も多かった。
さらに、対面助言は、医薬品関係が103件(54%)、医療機器関係が41件(21%)、再生医療関係が48件(25%)となり、合計では192件だった。
年度別に見ると、2013年度は、個別面談が237件、事前面談が346件、対面助言が121件行われた。特に対面助言は100件を超え、医薬品関係、医療機器関係、再生医療関係の件数が大幅に増えた。