原告の主張認める陪審評決
武田薬品工業株式会社は4月8日、2型糖尿病治療剤「アクトス(R)」にかかる製造物責任訴訟で原告の主張が認められたことに対し、あらゆる法律的手段をもって対抗していくことを発表した。
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補償的損害賠償に加え懲罰的損害賠償も
この訴訟は、2014年2月3日よりルイジアナ州西部連邦裁判所で行われていた、アクトスにより膀胱がんが引き起こされたと主張する製造物責任訴訟。現地時間の4月7日、原告の主張を認める陪審評決があり、総額1.475百万ドルの補償的損害賠償が認定されたという。負担割合は武田薬品工業が75%、イーライリリー社が25%とされた。
一方、懲罰的損害賠償も武田薬品工業に60億ドル、イーライリリー社に30億ドルの損害額が認定された。
あらゆる法的手段で対抗と発表
武田薬品工業はこれに対し、提出された証拠はアクトスと膀胱がんとの因果関係を示すものではないとし、審理後申し立てならびに上訴を含めた可能なあらゆる法的手段をもって争うと表明した。(小林 周)
▼外部リンク
武田薬品工業株式会社 プレスリリース
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