おいしいだけじゃなく、抗菌効果も期待できるスーパーフード
ハチミツは、パンにつけたり、シリアルにかけたり、お料理に使ったりと、様々な形でとることができる食べ物です。この他、化粧品などにも使われる、美容と健康の万能選手。ここ数年では更に、ばい菌から身を守る働きもあると話題になっています。そんなハチミツのすぐれた抗菌作用は、アメリカの学会でも注目を集めたそうです。
(この画像はイメージです FreeDigitalPhotos.net/Naito8)
ハチミツは、様々なメカニズムで、ばい菌と戦うことができます。そして、ばい菌はハチミツに対しての抵抗力をつけることがなかなかできないそうなのです。これはハチミツに含まれる過酸化水素とポリフェノール、ハチミツが持つ酸性、浸透効果、高糖度という特性が、それぞれ殺菌作用を持つためだといいます。
ばい菌が仲間を見つけて増やす機能をブロック
また、ある種類のばい菌は、「クオラムセンシング」という働きで、自分の仲間が身の回りにどのくらいいるかを判断して、自分たちが増殖するのに必要な化学物質を調節しています。ハチミツは、ばい菌の周りに膜(バイオフィルム)を張り巡らせることで、このクオラムセンシングの働きを邪魔するため、ばい菌の毒性を弱めることができるのだそうです。
身近にありながら、すぐれた能力を持つハチミツ。おいしく楽しみながら健康に役立てたいところですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Honey is a new approach to fighting antibiotic resistance: How sweet it is!
http://www.acs.org/content/acs/en/