チェストベリーの乾燥エキス
ゼリア新薬工業株式会社は4月4日、月経前症候群治療薬「プレフェミン(R)」(要指導医薬品)に関して、同月3日付で厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表した。
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同剤の有効成分は、チェストツリー(Vitex agnus-castus L.)の果実であるチェストベリーの乾燥エキス。チェストベリーは西洋ハーブの一種で、欧州において月経前症候群(PMS:premenstrual syndrome)及び月経不順等のさまざまな婦人科疾患の治療に使用されている。その歴史は古く、ギリシャ・ローマ時代より月経不順、乳房痛等、様々な婦人科疾患の治療に用いられた。
国内初となるPMS治療薬
プレフェミンは、スイスのMax ZellerSohne AGが開発。既に、スイス、オーストリアをはじめとする15カ国において一般用医薬品としての承認を取得しており、欧州で長年にわたる販売実績を有し、有効性及び安全性は二重盲検比較臨床試験などにより確認済みだという。
同剤はPMSの治療薬として、日本で初めて承認を取得した医薬品である。ゼリア新薬工業は、軽症から中等症のPMSに対して、生活改善等の非薬物療法と並行することで、女性のQOL改善に貢献できるものと期待している。(浅見園子)
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ゼリア新薬 ニュースリリース
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