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アステラス製薬 精神・神経疾患の創薬目指しコンソーシアムに参画

読了時間:約 1分4秒
2014年04月14日 PM01:30

リーバー脳発達研究所が設立

アステラス製薬株式会社は4月3日、米リーバー脳発達研究所が設立するコンソーシアムに参画することを発表した。

コンソーシアムはリーバー脳発達研究所が設立し、製薬企業各社とともに精神・神経疾患の新たな治療薬創製を目指す団体。この領域において、これほどの規模で解析を行うコンソーシアムの設立は世界初であり、アステラス製薬のほかイーライリリー、ファイザー、ロシュ、ランドベックが参画するという。

(この画像はイメージです)

基礎研究成果をもとに創薬目指す

リーバー脳発達研究所は、胎児期から老齢にいたるまでの試料や脳疾患患者由来脳試料など、1,300を越える世界でも有数の大規模かつ高質なヒト脳試料を保有しているとされる。

同コンソーシアムは、このような試料を用いヒト脳におけるRNA、ゲノムDNA、エピジェネティクスを解析する初期探索研究に取り組み、遺伝子と環境によってどのように脳が形成されるかを明らかにし、参画製薬会社は得られた基礎研究成果を精神・神経疾患の患者に新しい治療薬として提供できるよう取り組むという。

ARIA研究所での解析結果の補完に期待

アステラス製薬は、同コンソーシアムで実施する広範な脳部位に対する解析のよって、同社の米ARIA研究所で行っている解析を補完する役割を持つことに期待しているという。

同社とリーバー脳発達研究所は2012年から、遺伝子改変モデルマウスと統合失調症/双極性障害患者の脳における遺伝子発現の比較解析を通じて、精神・神経疾患領域における新薬の創製を目指す共同研究に取り組んでいる。(小林 周)

▼外部リンク

アステラス製薬株式会社 プレスリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/

 

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