位置情報を獲得することにより
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センターは4月2日、神経幹細胞が位置情報を獲得することによって多様な神経細胞を生み出す仕組みを明らかにしたと発表した。
(画像はプレスリリースより)
これは、神経研究所病態生化学研究部の星野幹雄部長らのグループの研究成果で、小脳の研究によって見いだされたもの。米科学雑誌「Journal of Neuroscience」オンライン版に現地時間4月1日付で掲載された。
2つの研究成果が病態解明や治療法開発に
星野教授らの研究グループは今年2月に、小脳脳室帯の神経幹細胞が細胞分裂を繰り返す時間的経過の中で、様々な神経細胞を生み出すことを明らかにしている。
今回の研究はさらに、小脳においてPtf1aとAtoh1という二種類の転写因子が位置情報を与えることによって、神経幹細胞が異なる種類の神経細胞を生み出すメカニズムを明らかにしたもの。
プレスリリースでは
これら二つの研究成果は神経幹細胞が多様な神経細胞を生み分ける仕組みを理解する上で極めて有意義な研究であり、今後、小脳運動失調や小脳機能異常が原因となる運動失調や自閉症および認知症などの病態解明や治療法の開発につながるものと考えます。(独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター プレスリリースより引用)
と述べられている。(小林 周)
▼外部リンク
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター プレスリリース
http://www.ncnp.go.jp/press/press_release140402.html
Neuron Progenitors by Ptf1a and Atoh1 for Proper Production of GABAergic and Glutamatergic Neurons
http://www.jneurosci.org/content/34/14/