DacogenとASTX727について
大塚製薬株式会社は3月31日、2つのがん治療剤に関する権利をエーザイ株式会社の米子会社であるエーザイ・インクから取得したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
1つは、デシタビン(一般名)の静注製剤であるDNAメチル化阻害剤「Dacogen(R)」に関するもの。アメリカ・カナダ・日本における独占的な開発・販売に関する権利、およびメキシコを除く全世界でのライセンス許諾の権利を取得するという。
もう1つは、世界初のデシタビン経口合剤「ASTX727」に含まれる代謝酵素阻害剤「E7727」の特許権。ASTX727は経口メチル化阻害剤で、現在、大塚製薬のアメリカ子会社であるアステックスファーマシューティカルズインクが開発している。
現在はSGI-110を臨床開発中
大塚製薬は血液がんに対し、2008年3月に全世界で血液がんを主な対象とした造血幹細胞移植前治療薬「ブスルフェクス」の事業を開始。現在は、デシタビンのプロドラッグ皮下注射液「SGI-110」を臨床開発している。
プレスリリースでは
このたびの契約で「Dacogen(R)」と「ASTX727」が加わり、血液がん治療の新たな選択肢を患者さんへ提供することにより、更なる治療の質の向上を目指します。(大塚製薬株式会社 プレスリリースより引用)
と述べられている。(小林 周)
▼外部リンク
大塚製薬株式会社 プレスリリース
http://www.otsuka.co.jp/company/release/2014/