「ダイクロマスキャン DCS-900FX」を発表
日立アロカメディカル株式会社は4月1日、二重エネルギー骨X線吸収測定一体型のX線骨密度測定装置「ダイクロマスキャン DCS-900FX」を発表した。この製品は4月11日から13日まで、パシフィコ横浜にて開催される、国際医用画像総合展(ITEM2014)に出展される予定だ。
DCS-900FXは、ロコモティブシンドローム対策として重要視されてきている骨粗鬆症検査の診断において、検査者のみならず被検者の快適性を重視したほか、高画質テクノロジーを搭載して開発されたもの。現場の多様なニーズに適応する、高い汎用性をもったX線骨密度測定装置となっている。
(画像はプレスリリースより)
省スペースで高機能、快適かつ高精度な検査を実現
同製品の設置面積は0.72平方メートルとコンパクト。そのため、用途に応じた移動や最小限のスペースでの導入・設置が可能となっている。ワンタッチで装置ヘッドを開閉することも可能で、被検者は楽に乗降できるという。位置決めを容易にするガイドライン方式や測定中ガイドカラー表示も採用されており、検査者の負担も大幅に軽減する工夫が施されている点も特徴だ。
骨密度測定で重要視される腰椎・大腿骨・前腕測定のすべてに対応。装置の設置高さも調節可能で、X線撮影装置や市販の撮影台との組み合わせなどにも幅広く対応する設計となっているという。
標準モードの場合、腰椎測定で約40秒、大腿骨測定で約20秒と、高速スキャンでのごく短時間な測定が可能で、被検者に大きな負担を強いることなく行える一方、コンパクトながら高出力のX線発生装置と独自のワンパススキャン機能により、信頼性の高い測定値を取得することができるとしている。
また、日立アロカメディカル独自のBMスタビライザーで、高次元での精度管理も実現している。さらに、前回の解析画像と比較できるコンペアモードやメタルリムーブ機能(大腿骨人工骨頭除去機能)など、快適で多彩なアプリケーションを備えているという。オプション機能としてDICOM通信機能を搭載するほか、MWMやMPPSもサポートしている。(紫音 裕)
▼外部リンク
日立アロカメディカル株式会社 プレスリリース
http://www.hitachi-aloka.co.jp/topics/data/
国際医用画像総合展(ITEM2014) 公式サイト
http://www.jira-net.or.jp/item2014/