早期の発売に向け準備中
アボット ジャパン株式会社は3月27日、国内では15年ぶりとなる経腸栄養剤の新製品、「エネーボ(TM)配合経腸用液」の製造販売承認を3月24日に取得したことを発表した。薬価収載後、早期の発売に向けて現在準備を進めているという。
(画像はプレスリリースより)
医薬品経腸栄養剤として初めてセレンなどを配合
エネーボ配合経腸用液は、「手術後患者の栄養保持に使用できるが、特に長期にわたり経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する」ことを効能・効果とする医薬品経腸栄養剤。医薬品経腸栄養剤としては初めて、抗酸化作用のあるセレン、脂質代謝に関与するL-カルニチンを中心に、整腸作用が期待できるフラクトオリゴ糖、糖代謝に関連するクロム、酵素の構成要素であるモリブデン、脂質の消化・吸収に関与するタウリンが配合された。
2025年には65歳以上の高齢者が3割に達する見込みと言われるほど、日本の高齢化は急速に進んでいる。また、近年の診療報酬改定でも、在宅医療の拡充に重点がおかれている。こうした現状は、医薬品経腸栄養剤のニーズを高める流れとなっている。
同社は、こうした日本特有の市場ニーズに対し、エネーボ配合経腸用液を新たに提供することにより、日本の医療に一層貢献するとしている。(伊藤海)
▼外部リンク
アボット ジャパン株式会社 プレスリリース
http://www.abbott.co.jp/press/2014/