竜舌蘭から糖尿病の人も安心な甘味料が!
テキーラと言えば独特の香りと甘みのあるお酒。この原料となる植物から、糖尿病の人も安心して使える甘味料ができることが分かりました。しかも、この甘味料、肥満の解消にもなるというのです。
(画像はwikiメディアより引用 by Stan Shebs)
テキーラの元となるのは、竜舌蘭と言われる植物。英語では、アガヴェと言われます。このアガヴェから取れる糖分が、アガヴィンと呼ばれるもの。消化吸収されない上に、食物繊維と同じような働きをするのです。このため、摂取しても血糖値が上がらないことが特徴です。
血糖を抑え、体重もコントロール、善玉菌もアップ
この成果を確認した研究では、マウスを2つのグループに分け、両方に同じ餌を与えた上で、一方のグループの飲み水にアガヴィンを混ぜて与えました。そして、各グループの血糖値と体重を測定して比較したのです。その結果、アガヴィンを与えられたマウスの方が、餌を食べる量が少なく、体重が減り、更に血糖値も低くなっていました。
アガヴィンをとると、GLP-1(glucagon-like peptide-1)という、満腹感を持続するホルモンが増加します。また、インスリンの分泌も増えるので血糖が下がるのです。更に、口や腸の中の善玉菌を増やす働きもあります。
副作用がないことも嬉しいところです。唯一欠点があるとしたら、他の甘味料に比べると甘みが弱いことくらいだとされました。実用化が期待されますね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Tequila plant possible sweetener for diabetics, helps reduce blood sugar, weight
http://www.acs.org/content/acs/en/pressroom/newsreleases/