より多くのがん治療に
協和発酵キリン株式会社は3月17日、モガムリズマブに対し、再発又は難治性のCCR4陽性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)と皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)を適応症として、一部変更承認を取得したことを発表した。
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モガムリズマブは、一部のリンパ腫で過剰に発現するCCR4に対するヒト化モノクローナル抗体。同社独自の強活性抗体作製技術「POTELLIGENT(R)(ポテリジェント)」を応用した抗体で、ADCC活性による抗腫瘍効果を示すという。
2013年3月に希少疾病用医薬品の指定を取得
同剤は、再発または難治性のCCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)の治療薬として、日本国内においては2012年5月29日から、「ポテリジオ(R)点滴静注20mg」という製品名で販売。そして、2013年3月にPTCLおよびCTCLを対象疾病として、希少疾病用医薬品の指定を厚生労働省より受けている。
協和発酵キリンでは、「がん分野」を同社が掲げるカテゴリー戦略の4カテゴリー(腎、がん、免疫・アレルギー、中枢神経)の1つとしており、今回の適応追加承認によって、より多くのがん治療に貢献していきたいとしている。(伊藤海)
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協和発酵キリン株式会社 ニュースリリース
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