研究成果の一部は、近く専門誌に掲載
森下仁丹株式会社は3月20日、神戸大学が共同で出願した特許を用いて、C型肝炎の経口治療ワクチン候補の開発に成功したことを発表した。
(この画像はイメージです)
この研究成果は、神戸大学大学院医学研究科の堀田博教授、白川利朗准教授、石川県立大学の片山高嶺教授らの研究グループによるもので、一部はワクチン専門科学誌「Vaccine」(オンライン速報版)に近く掲載される。
今後、前臨床試験を行う予定
研究グループは、森下仁丹と白川利朗准教授が共同で特許を出願した、ビフィズス菌を利用した経口内服という簡便な投与方法で、C型肝炎ウイルスに対する免疫力を高めるワクチン候補を開発したという。
プレスリリースでは
実際にマウスに経口投与すると、ウイルスに対する免疫力が高まり、治癒率の向上をもたらす併用治療薬として実証されれば、C型肝炎の治療に役立つことが大いに期待されます。 (森下仁丹株式会社 プレスリリースより引用)
と述べられている。
今後、同社と神戸大学は動物実験により薬効・薬理試験や安全性試験等の前臨床試験を行う予定。また、同社の腸溶性シームレスカプセルに内包し、腸への到達性を向上させ、経口ワクチンとしての効果、利便性や保存性を高めることも検討している。(小林 周)(小林 周)
▼外部リンク
森下仁丹株式会社 プレスリリース
http://www.jintan.co.jp/pdf/cfix_file.pdf