患者と家族が抱える問題に理解を深めるために
ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社は3月17日、世界肺癌連合(The Global Lung Cancer Coalition:GLCC)と共同で「Lung Cancer:We’re Listening」キャンペーンを開始したことを発表した。
このキャンペーンは、肺がんの啓発、肺がん患者とその家族が直面している問題について、理解を深めることを目的としたもの。キャンペーンサイトは、日本語を含む7カ国語に対応。オンライン調査ではイラストを活用するなど、今までにないキャンペーンとなる。
(画像はプレスリリースより)
4つのテーマに沿った取り組み
年間160万人が肺がんと診断され、毎年138万人が死亡。肺がんは、世界全体での死亡数がもっとも多い病気である。がん全体のなかでの死亡率は18%にもおよぶ。
このような状況を受け、世界肺癌連合は、「肺がんを世界保健医療計画に加える」「一般の人が肺がんに持っているイメージを変え、悪いイメージをできるだけなくす」など4つのテーマに沿って政策や規制に変革をもたらすと共に、治療とケアの最適化に取り組んでいるという。
新たなプログラムやサービス、教材の開発に活用
「Lung Cancer: We’re Listening」キャンペーンサイトは、イラストや記号を多用してシンプルなナビゲーションを実現し、患者やその家族の声、肺がんに関連する様々な問題についての意見を簡単に集めることができる仕組みとなっているそうだ。
このアプローチ手法は、医療関係者と患者の間にあるギャップを埋めることを目的としているという。肺がん患者やその家族の声に耳を傾け、得られた情報は患者コミュニティやサービスを提供する組織と共有、新たなプログラムやサービス、教材の開発に役立てるとしている。(太田みほ)
▼外部リンク
ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社 プレスリリース
http://prtimes.jp/000000184.000002981.html
Lung Cancer:We‘re Listening!
http://www.wearelistening.info/start.jsf