GSK創製のマルチキナーゼ阻害薬、適応追加の承認取得
グラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)は3月17日、同社の分子標的薬である「ヴォトリエント(R)錠200mg」(一般名:パゾパニブ塩酸塩、以下、ヴォトリエント)について、根治切除不能又は転移性の腎細胞がんに対する効能・効果で、厚生労働省より適応追加の承認を取得したと発表した。
今回の適応追加承認は、海外第3相試験(VEG105192試験)および日本も参加した国際共同第3相試験(COMPARZ試験)の結果に基づいてなされた。
(画像はwikiメディアより引用)
国内では悪性軟部腫瘍の治療薬として2012年9月に製造販売承認を取得
ヴォトリエントは、同社が創製したマルチキナーゼ阻害薬。主に血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、幹細胞因子受容体(c-Kit)の3つの標的に作用し、血管内皮細胞の増殖を抑制、血管新生を阻害することで腫瘍増殖を抑える。2009年、米国で進行性腎細胞がんに対する治療薬として承認を取得して以来、世界80カ国以上で承認を取得しているという。
悪性軟部腫瘍の治療薬としても知られ、日本国内では、この効能・効果で2012年9月に製造販売承認を取得、2012年11月より販売されている。(紫音 裕)
▼外部リンク
グラクソ・スミスクライン株式会社 プレスリリース
http://glaxosmithkline.co.jp/press/press/