細菌感染症治療薬研究に貢献
東北大学大学院生命化学研究科は3月14日、分子情報化学分野の有本博一教授、許述助教らが、抗生物質「Kendomycin(ケンドマイシン)」の化学合成に成功したことを発表した。
(この画像はイメージです)
ケンドマイシンは複雑な化学構造を有しており、プレスリリースでは
この成果は、有用物質の供給を通じて細菌感染症治療薬研究に貢献するものです。(東北大学大学院生命化学研究科 プレスリリースより引用)
と述べられている。
専門家から高評価を受けた発想
この研究は「辻—Trost環化反応」をクライゼン転位と組み合わせ、炭素環構築に応用するというもので、発想の素晴らしさが専門家から高評価されているという。
この成果は、一般化学分野の主要国際誌「Angewandte Chemie International Edition」オンライン版に、3月12日付けで掲載された。(小林 周)
▼外部リンク
東北大学大学院生命化学研究科 プレスリリース
http://www.lifesci.tohoku.ac.jp/research_ja/22930/
Total Synthesis of the Antibiotic Kendomycin: A Macrocyclization Using the Tsuji–Trost Etherification
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/