ヒトトロンビン含有ゼラチンを使用
バクスター株式会社は3月10日、ヒトトロンビン含有ゼラチン使用の吸収性局所止血材「フロシール」の製造販売承認を2月28日付けで取得したことを発表した。
(画像はイメージです)
フロシールは、結紮や通常の処置による止血が無効であるか実施できない場合の眼科以外の手術時の止血に補完的に用いられる、吸収性局所止血剤。ウシ真皮由来の架橋ゼラチン粒子と乾燥ヒトトロンビンを原材料としている。
同製品は血液と接触することにより、架橋ゼラチン粒子が膨張し、出血を減らすタンポナーデ効果を発揮する。さらにヒトトロンビンが患者自身のフィブリン形成を促進して止血を補助するという。フローアブル(粘稠性流動体)な特性により、不規則な創面にも適用が可能である一方、凝血塊に取り込まれなかった余剰分は、洗浄除去することが可能としている。
今秋からの販売に向け準備進める
バクスターは今秋からの販売開始に向け、フロシールを独占的に販売する契約を締結している日本メドトロニック株式会社と準備を進める。
プレスリリースでは
バクスターは、外科手術での新たな止血の選択肢を医療現場に提供し、患者さんの生命と健康の維持に貢献していけるよう努めて参ります。(バクスター株式会社 プレスリリースより引用)
と述べられている。(小林 周)
▼外部リンク
バクスター株式会社 プレスリリース
http://www.baxter.co.jp/downloads/news_room/news_releases/2014/