孤独は寿命を縮めてしまう!
米国・シカゴ大学の調査チームにより、お年寄りが孤独感を強く感じることは、寿命を縮めてしまう可能性があるという発表がありました。
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孤独感が原因で、その人の身体的な状況から予測される寿命よりも早く亡くなってしまう確率は、なんと14%。この数字は、世界中で健康に良くない影響を与えることで知られている肥満よりも高いそうです。
孤独感を強く感じているお年寄りは、人間関係の満足度が高いお年寄りと比べたときに、睡眠障害、高血圧、ホルモンレベルの変化、免疫力の低下、うつなど様々な健康障害が見られたということです。
健やかな老いのためにも、良い人間関係を意識しよう
もちろん、1人でいることが好き、というお年寄りもいます。けれども、様々な人に見守られ、支えられての老いを望む人がほとんどと考えられる、と調査にあたった専門家は説明しています。
この調査の中では、3つの健康な人間関係が明らかにされました。1つ目は、自分が誰かにとって大切な存在であると感じられること、2つ目は実際に顔をあわせてのおつきあいができること、そして、3つ目は仲間やグループに属していると考えられることです。この3つについて「Yes」と言えることは、心の健康にとても大切とのことでした。
幸せな老いを迎えられるように、若いうちから様々な人と信頼関係を築けるようにすると共に、身近なお年寄りが孤独感に駆られていないか、気をつけていきたいものですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Loneliness is a major health risk for older adults
http://news.uchicago.edu/article/2014/