ストレスを感じると、眉間やこめかみに手がいってしまう人はいませんか？　頭痛を感じているときにも、この姿勢をとる人が多いですね。ということは、頭痛とストレスって関係があるのでしょうか？　この疑問に答える報告が、米国フィラデルフィアで開催された、アメリカ神経科学会（American Academy of Neurology）の年次集会で発表されました。

（この画像はイメージです）

これは、21歳から71歳の5,159人を対象とした調査です。2年間の調査期間に計4回、頭痛とストレスについての質問を行いました。質問内容は、1ヶ月に何回頭痛があったか、そして、ストレスを0から100の数字で表すと、自分のストレスはいくつか、という2点です。

頭痛の種類ごとに見てみると、31％が緊張型の頭痛、14％が偏頭痛、11％が緊張型と偏頭痛の混合型となっていました。ストレスの平均は、緊張型の頭痛の人で52/100、偏頭痛の人では62/100、混合型の人では59/100となりました。

この調査によると、どの頭痛タイプでも、ストレスのレベルが高い月は、頭痛の回数が多くなることが分かりました。ストレスが10ポイント増えると、頭痛の回数が4～6.3％増えていたのです。

この結果から、頭痛とストレスには関連があると考えることができるとされました。頭痛に対しては、鎮痛剤などによる痛みへの対処だけでなく、ストレス管理も効きそうです。（唐土　ミツル）

▼外部リンク

Does More Stress Equal More Headaches?
https://www.aan.com/PressRoom/

American Academy of Neurology
https://www.aan.com/