扁平断面梁と高強度RCスリム柱で構成
株式会社竹中工務店は2月19日、総合病院などの大規模医療施設向けに、設備配管の径やルートをフレキシブルに変更できる利便性と開放感のある室内空間を実現した架構システムを開発したことを発表した。
(画像はプレスリリースより)
このシステムは「扁平断面梁」と「高強度RCスリム柱」で構成され、主に免震建物で使用される。扁平断面梁は設備配管を梁に貫通させずに、梁の下部につり下げるもの。構造的な制約を小さくし、設備配管の設計を自由に行うことを可能にする。高強度RCスリム柱は断面積を通常の柱の1/2~1/3に縮小し、開放感のある空間を実現する。
利便性と快適性の向上図る
プレスリリースでは、東日本大震災で被害を受けた医療施設の多くが建物の躯体の損傷よりも医療機器の破損などにより機能が停止・低下したことによって被災者の救護に大きな影響を及ぼしたことに触れ、
この教訓を受け、地域医療の中核を担う大型医療施設の多くが、地震時の継続利用をめざし、免震構造の採用が増えています。本架構システムは、それらの建物に対し、利便性と快適性の向上を図るものです。(株式会社竹中工務店 プレスリリースより引用)
と述べられている。(小林 周)
▼外部リンク
株式会社竹中工務店 プレスリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2014/