2010年12月の厚労省の開発要請を受け
協和発酵キリン株式会社は2月21日、二次性副甲状腺機能亢進症治療剤「レグパラ(R)錠25mg・75mg」(一般名:シナカルセト塩酸塩)に関し、「副甲状腺がんにおける高カルシウム血症、副甲状腺摘出術不能または術後再発の原発性副甲状腺機能亢進症における高カルシウム血症」の効能・効果および用法・用量追加についての追加承認を取得したことを発表した。
(画像はwikiメディアより引用)
今回の追加承認は、2010年12月に厚生労働省が同社に対して行った「副甲状腺がんに伴う高カルシウム血症」についての開発要請をふまえたものだ。同社が実施した国内第3相臨床試験と、米国・Amgen社が実施した海外臨床試験の結果から、同剤の有効性と安全性が確認され、この度の承認取得に至ったという。
副甲状腺ホルモンの分泌を抑制するレグパラ
レグパラは、2008年1月に発売された薬剤で、副甲状腺のカルシウム受容体に作用することによって副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を抑制する働きがある。
同剤は、アジア各国を除く海外では米国のAmgen社によって開発されており、2013年2月の時点で「維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症」の効能・効果について59か国で承認を取得している。
また、そのうち数カ国を除いて「副甲状腺がんに伴う高カルシウム血症、副甲状腺摘出術が施行できない原発性副甲状腺機能亢進症に伴う高カルシウム血症」の効能・効果についても承認を取得しているという。(鈴木ミホ)
▼外部リンク
協和発酵キリン株式会社 プレスリリース
http://www.kyowa-kirin.co.jp/news_releases/2014/