危ないのは犬だけじゃなかった
犬に噛まれる事故では、「狂犬病」のリスクを考えて受診する人が多いことは知られています。ところが、犬と同じくらいポピュラーなペット、ネコについては、噛みつかれてもあまり切迫感がない様子。しかし、アメリカのメイヨー・クリニックが行った調査から、猫に噛まれて受診した人の多くが、入院など思ったよりも大事になっているという事実が明らかになったのです。
およそ3分の1が入院
調査によると2009年から2011年の3年間で、ネコに噛まれて受診した患者さんは193人。このうち、手を噛まれた患者さんのうち、おおよそ3割の57人が入院となりました。入院の平均は3.2日間で、38人が外科的な処置を受けたとのことです。
ネコに噛まれた傷が、思いのほか重症になってしまう原因は、歯の鋭さだとされます。犬に比べて、猫の歯の方が鋭く細いために、傷が深くなってしまうのです。ときには、関節や腱の中に細菌が入り込んでしまうこともあるとのこと。ネコの噛み傷は、見た目が小さいこともあり、放置してひどくしてしまうケースもあるそうなので油断は禁物です。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Cat Bite Infections of the Hand: Assessment of Morbidity and Predictors of Severe Infection
http://www.jhandsurg.org/article/