VTE発症後遠隔期の長期2次予防に関しての評価
ドイツのバイエル ヘルスケア社は2月18日、の第Xa因子阻害薬「リバーロキサバン(イグザレルト(R))」の第3相臨床試験「EINSTEIN CHOICE」を開始すると発表した。
この試験では、深部静脈血栓塞栓症(DVT:deep veinthrombosis)と肺塞栓症(PE:pulmonary embolism)を含む症候性静脈血栓塞栓症(VTE:venousthromboembolism)の再発抑制に関して、1日1回投与の新規経口抗凝固剤リバーロキサバンの2用量について、アセチルサリチル酸を対照薬としてVTE発症後遠隔期における長期投与の評価を行うという。
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投与量選択に関する知見を得るための試験
EINSTEIN CHOICE試験は、EINSTEIN試験プログラムを補足するもの。同プログラムのEINSTEIN Extension試験では6ヶ月、または12ヶ月間の抗凝固療法を終えた被験者において、リバーロキサバン20mgを1日1回投与することにより、再発性症候性DVT・PEの長期発症リスクを有意に低減する結果が得られたという。
今回行われるEINSTEIN CHOICE検査には、世界30カ国、250施設から約2,850人が参加する見込みとなっており、DVTまたはPEイベントに対する6カ月から12カ月間の抗凝固療法を終えた被験者を対象に、致死的または非致死的な症候性再発性VTEの発症抑制効果において、リバーロキサバン10mg、または20mgの1日1回投与がアセチルサリチル酸100mgより優れるかどうかが検討されるとしている。(伊藤海)
▼外部リンク
バイエル薬品株式会社 ニュースリリース
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/2014/