厚生労働省が発表した「最近の調剤医療費(電算処理分)の動向」によると、昨年8月の調剤医療費は前年同期比5・1%増の5607億円、処方箋1枚当たりの調剤医療費は4・8%増の9058円となった。薬剤料のうち、後発品の伸び率は17・5%増の471億円、数量シェアは新指標で46・8%と、7月に比べて0・5%の微増となった。
8月の調剤医療費の内訳を見ると、技術料が1・4%増の1369億円、薬剤料が6・3%増の4228億円となった。薬剤料のうち、後発品薬剤料は17・5%増の471億円だった。
薬剤料の約85%を占める内服薬は、206億円増の3536億円となった。薬効分類別では、総額が最高の循環器官用薬が34億円増の948億円となり、伸び幅が最も高かったのは、中枢神経系用薬の45億円、総額は586億円となった。
処方箋1枚当たりの調剤医療費を都道府県別に見ると、石川県の1万1297円が最高で、佐賀県の7571円が最低だった。
後発品薬剤料から後発品の割合を見ると、数量ベースは新指標で46・8%、薬剤料ベースでは11・2%、全処方箋枚数のうち後発品を調剤した処方箋枚数の割合を示す後発品調剤率は53・4%となった。
都道府県別では、新指標で見た後発品の数量ベースは最高が沖縄県の62・9%、最低が徳島県の38・4%となった。
また、昨年9月の調剤医療費は、8・1%増の5460億円、処方箋1枚当たりでは4・7%増の8865円となった。薬剤料のうち、後発品の伸び率は20・9%増の461億円、後発品の数量シェアは新指標で47・2%となった。
調剤医療費の内訳を見ると、技術料が4・4%増の1356億円、薬剤料が9・4%増の4095億円となった。内服薬は、291億円増の3695億円、薬効分類別では、総額が最高の循環器官用薬が49億円増の900億円となっている。
後発品薬剤料から後発品の割合を見ると、数量ベースは新指標で47・2%、薬剤料ベースでは11・3%、全処方箋枚数のうち後発品を調剤した処方箋枚数の割合を示す後発品調剤率は54・2%となった。