医師主導治験による治験計画を提出
タカラバイオ株式会社は2月10日、T細胞受容体(TCR)遺伝子治療技術を用いたがん治療薬の共同研究を進める三重大学医学部の珠玖洋教授らのグループが、固形がんを対象とした第1層臨床試験に関する治験計画届を医薬品医療機器総合機構(PMDA)に2月5日付けで提出したと発表した。PMDAによる30日間の調査を経たのち、治験が開始される予定としている。
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注目を集めるTCR遺伝子治療
TCR遺伝子治療は、がんのテーラーメイド医療として注目を集めている養子免疫療法の一つ。がん患者から採取したリンパ球に遺伝子を導入して患者に戻すことによって、遺伝子改変されたリンパ球が患者の体内のがん細胞を認識して攻撃し、消滅させることを目指す、新しいタイプのがん治療法だ。
日本の成長戦略の一つ「再生医療」
今回の治験は、先端医療であるがん免疫遺伝子治療としては国内初の治験となる。日本政府は、再生医療の早期実用化を目指しており、2013年11月には再生医療等製品に対する早期承認制度が盛り込まれた「再生医療等安全性確保法」および「改正薬事法」が国会で成立している。タカラバイオは2021年度の商業化を目標に、開発を進めていく予定としている。(鈴木ミホ)
▼外部リンク
タカラバイオ株式会社 ニュースリリース
http://www.takara-bio.co.jp/news/2014/02/