Interventional Radiologyラインナップに追加
日本化薬株式会社は1月30日、血管塞栓用球状塞栓物質(マイクロスフィア)「ヘパスフィア(R)」および「エンボスフィア(R)」を発売したと発表した。同社のIVR(Interventional Radiology)関連領域のラインナップに加えられている。
(画像はwikiメディアより引用)
米医療機器メーカーが開発
この2つは、米国Merit Medical Systems, Inc.が開発した製品。同社は心臓、放射線、内視鏡検査等で使用されるディスポ医療機器の開発、製造および流通に携わってきたグローバル企業で、主要製品には血管形成術やステント留置術で使用されるインフレーション機器やカテーテル、造影剤やその他の液剤投与を管理・モニターするための診断及び親水性デバイス製品、子宮筋腫や多血性腫瘍、動静脈奇形治療用の塞栓治療製品等があるという。
医療ニーズが高く早期導入推奨
今回発売された製品は、2009年1月に開催された厚生労働省「第10回医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」において、日本国内への早期導入が推奨された医療機器である。日本化薬は、2009年4月に米医療機器メーカーMerit Medical Systems社の子会社であるBioSphere Medical社と日本における独占的開発・流通販売権に関する契約を締結、その後開発を行ってきた。
IVR領域の充実へ
同社は、肝細胞がんを適応症とする「アイエーコール(R)(動注用シスプラチン:医薬品)」、肝細胞がん患者に対する肝動脈塞栓療法に用いる肝動脈塞栓剤「ジェルパート(R)(多孔性ゼラチン粒:医療機器)」、外科手術が困難な出血に対する経カテーテル的止血術に用いる血管内塞栓剤「セレスキュー(R)(多孔性ゼラチンスポンジ:医療機器)」といった製品を出し、がん領域のIVRを重点活動領域としている。今回のマイクロスフィア型の新たな製品を加えることにより、さらなるIVR領域の充実を目指しているという。(長澤 直)
▼外部リンク
日本化薬株式会社 プレスリリース
http://www.nipponkayaku.co.jp/news/2014/