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NECソフトと群馬大 次世代人工核酸で簡易検出センサ開発へ

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2014年02月14日 PM08:00

JSTの助成を受けて研究に着手

NECソフト株式会社は2月5日、群馬大学理工学研究院分子科学部門と共同で、次世代人工核酸を使った簡易検出センサの開発に着手したと発表した。2011年に採択された独立行政法人 科学技術振興機構(JST)での研究等を発展させ、今回、JSTの研究成果展開事業「研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)」に採択されている。

(画像はwikiメディアより引用)

唾液や尿でその場で測定

このプロジェクトでは、唾液や尿といった、生体を傷つけずに得られる検体から、疲労・ストレスといったもののバイオマーカーを簡易に検出するキットの開発を目指す。群馬大学が開発する新しい人工核酸と、NECソフトが持つアプタマーデザイン技術を活用し、例えば人工核酸でできたアプタマーを塗布した試験紙に唾液をつけ、バイオマーカーと反応した発色を携帯端末でデジタル画像化し、データ分析で体調を数値化するといったものを開発するという。

世界に先駆けたアプタマー創製技術

近年、抗体に代わる検出用分子としてDNAやRNAといった核酸(アプタマー)が着目され、NECソフトは2011年に採択されたJSTの研究助成で、情報処理技術を活用したアプタマー取得技術を完成させている。また、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構の助成を受けて、酵素活性を持つ新規DNA配列を利用したアプタマーセンサの開発に成功している。一方、群馬大学では核酸の塩基部位に化学修飾基を導入した独自の人工核酸ライブラリーを設計・合成し、低分子等のバイオマーカーに対して高い結合特異性や結合親和性を示す人工核酸アプタマーを世界に先駆け創製し、その有用性を実証している。

メンタルヘルス領域に貢献

同研究では、うつ病や慢性疲労症候群等の精神的ストレスによって引き起こされる疾患に対して、問診等を補助する目的で、疲労やストレス等の体調を反映するバイオマーカーを非侵襲的な方法で得られるサンプル(唾液や尿等)から検出し、メンタルヘルス対策に役立てたいとしている。この開発が実現することにより、これまで時間がかかっていたメンタルヘルス関連のバイオマーカーによる検出と診断が容易になり、付加価値の高いヘルスケアコントロールサービスの可能性が広がるとしている。(長澤 直)

▼外部リンク

NECソフト株式会社 プレスリリース
http://www.necsoft.co.jp/press/2014/

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