「Hydrofit」を2月4日より発売開始
テルモ株式会社は、新たな非生物由来の止血材「Hydrofit」(ハイドロフィット、一般的名称:中心循環系非吸収性局所止血材)を、2月4日より医療機関向けに発売すると発表した。胸部大動脈や弓部分岐動脈の人工血管への置換手術において、吻合部に用いることができる。
販売名は「マツダイト」。三洋化成工業株式会社が製造し、テルモが販売を担当する。保険償還価格は26,600円となっている。血液中の水分と反応して被膜を形成するタイプの止血材であるため、患者の血液凝固能に頼らない物理的な止血が期待できるという。
(画像はプレスリリースより)
感染等のリスクを回避、プレフィルドタイプで効率性もアップ
「Hydrofit」は、組織接着性の高さと、柔軟で弾力性のある被膜を形成するという特長をもち、心臓の拍動にも追随する。非生物由来のウレタン素材を使用したものであるため、生物由来素材を用いた場合に懸念される感染などのリスクも回避することができる。
製品としてあらかじめ止血材を注射器に充填したプレフィルドタイプとなっており、使用時の手間を省き、医療現場における効率性を高める工夫もなされている。
テルモでは、今後も同社の「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、医療の安全性および効率性を高める製品の提供に努めていくとしている。(紫音 裕)
▼外部リンク
テルモ株式会社 プレスリリース
http://www.terumo.co.jp/pressrelease/detail/