子どもは早く寝なさい!というのは、古くから言われている「常識」です。では、子どもたちの睡眠パターンと行動には、実際にどのような関係があるのでしょうか。
(この画像はイメージです)
この疑問についてUniversity College LondonのYvonne Kelly教授ら研究グループは、イギリスで行われた「Millennium Cohort Study」という大規模調査を分析。対象となった10,230人の子どもたちについて、3歳・5歳・7歳時の就寝時間と、母親と学校の先生から報告された行動上の問題点について調べました。
すると、就寝時間が決まっていない子どもたちの方が、お友達とのトラブルや、決まりを守ることができないなどの、問題行動が多いことが分かりました。さらに、就寝時間の不規則さの度合いが高まるにつれて、問題行動の度合いも高まっていることも分かったのです。
すると、就寝時間が決まっていない子どもたちの方が、友達とのトラブルや、決まりを守ることができないなどの、問題行動が多いことが分かりました。さらに、就寝時間の不規則さの度合いが高まるにつれて、問題行動の度合いも高まっていることも分かったのです。
また、調査結果を分析していくと、就寝時間が不規則だったり、極端に遅かったりといった子どもたちでは、経済的な背景や家族関係など、社会的環境への問題を抱えているケースが多く見られたそうです。
調査チームでは、子どもの心と体の健やかな発達のためには、決まった時間に眠りにつくことができるように、周りの大人が気を配るべきだとしています。子どもをベッドに入れることだけに専念するのではなく、家庭の中の問題に一つ一つ取り組んで解決することで、子どもたちが安心して眠れる環境を提供できるのかもしれませんね。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Changes in Bedtime Schedules and Behavioral Difficulties in 7 Year Old Children
http://pediatrics.aappublications.org/content/