日本薬剤師会の次期会長の席をめぐって、現職で4期目を目指す児玉孝氏(大阪・66歳)と元副会長で都薬会長の山本信夫氏(63歳)が一騎打ちをすることになった。日薬は今月22、23の両日、都内で第82回臨時総会を開くが、7日の立候補届出の締め切りまでに両氏が届け出たことから、総会2日目には公益法人移行後、初の会長候補者選挙となった。会長(候補者)選挙が行われるのは、児玉氏が中西敏夫元会長を95対53票で下し、初当選を果たした2008年総会以来、6年ぶりとなる。
児玉、山本両氏は立候補届出に先立ち、それぞれに会見を開いているが、児玉氏は6日の会見で「以前から3期が一つの区切りだと思っていたが、会長職をずっとやってきて具体的に何をすべきか分かっている。何とか厳しい状況を打破したい。非常に危機感を持っており、いま会員を見捨てるわけにはいかないと思っている。今後、2年間で具体的に行動し、会員、将来の薬剤師のために頑張りたい」と再選に向けて考えを語っている。