日本調剤は3日から、一般用医薬品のインターネット販売を開始した。通販サイト「アポセレクト」を立ち上げ、健康食品や衛生材料、スキンケア化粧品なども含め千数百品目を扱う。大手の調剤専業チェーンによるネット通販への参入は初めて。薬局店舗での対面性を重視しており、一般薬の販売については、ネットで注文を受けた後、全国490の店舗に配送し、薬剤師が対面で説明した上で商品を受け取る仕組みに限定した。
同サイトで取り扱う商品は、一般薬をはじめ、医薬部外品、化粧品、スキンケア商品、特定保健用食品、健康食品、生活日用品など多岐にわたる。化粧品については、同社に在籍する2000人の薬剤師が推薦する低刺激性のメディカルコスメや、ユーザーからの評価が高かった商品などを紹介している。
また、店頭ではふだん販売していなかったり、手に入りにくい商品でも、事前にサイトで予約しておけば購入できる。
同社では、取り扱い商品を「ずい時増やしていきたい」としており、将来的には5000品目にまで増やしていく考えだ。
化粧品や健康食品、衛生材料などの商品は、直接、自宅に届けてもらうことも、全国の日本調剤の店舗で薬剤師から使用方法などのアドバイスを受けてから購入することもできる。
ただ、商品説明を受けずにネット上で注文することに不安を感じる購入者も想定されるため、一般薬については、薬剤師が常駐する調剤薬局としてのメリットを生かし、店舗で商品を渡すようにし、その際に情報提供を徹底するという仕組みにした。
同社では、サイトの利用者が日常的に薬局を利用する顧客になることを想定しており、「まずは薬局の利用者を中心に増やしていきたい」としている。