日本ウイルス学会学術集会で発表
大幸薬品株式会社は1月23日、二酸化塩素ガス溶存液がコロナウイルスを99.9%不活化させることが確認できたことを、2013年11月10~12日に開催された「第61回 日本ウイルス学会学術集会」において発表したとニュースリリースで伝えた。
(画像はwikiメディアより引用)
この研究は、二酸化塩素が持つ特性に注目し、コロナウイルスについてもインフルエンザウイルスと同様に不活化できるのではないか、という仮説のもと取り組んだものだという。
15秒で1/1000に低減
MERSコロナウイルスと同属のベータコロナウイルス属のヒトコロナウイルスとマウスコロナウイルスに対し1ppmの二酸化塩素ガス溶存液を用いた結果、15秒の作用でウイルス感染価を1/1000以下に低減させた。これは同濃度の次亜塩素酸ナトリウムよりも効果的であり、A型インフルエンザウイルスに対する二酸化塩素ガス溶存液の不活化作用と同程度だという。
また2.5%の有機物(牛胎児血清)を負荷した条件において、10ppmの二酸化塩素ガス溶存液は1分の作用でウイルス感染価を1/1000以下に低減させた。これは同濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液よりも効果的であるとしている。(小林 周)
▼外部リンク
大幸薬品株式会社 ニュースリリース
http://www.seirogan.co.jp/news/2014