厚生労働省の薬事・食品衛生審議会要指導・一般用医薬品部会は1月29日、ゼリア新薬の月経前症候群治療薬「プレフェミン」の承認を了承した。
同剤は、同部会が初めて要指導医薬品に該当すると判断した医薬品で、有効成分は、欧州では古くからハーブとして用いられているチェストベリー乾燥エキス。医療用医薬品が存在せず、直接、一般用として申請して了承されたダイレクトOTC薬で、イライラなどの月経前症候群の症状を緩和する。
再審査期間は8年。海外ではスイスやオーストリアなど15カ国で一般用として承認されている。
また、大正製薬の育毛剤「リアップX5」「リアップ5」(有効成分:ミノキシジル)の再審査結果について、承認通り有効性、有用性が認められる「カテゴリーI」と報告された。
この日の部会では、厚生労働省が要指導医薬品の枠組みについて説明を行った。次回会合から、スイッチ直後23品目と劇薬指定5品目を対象に、要指導薬の指定をスタートさせ、指定作業は、「要指導医薬品」のカテゴリーを新設することを盛り込んだ、改正薬事・薬剤師法が施行される6月上旬までに終える予定。
部会で要指導薬に指定された品目は、改正法が効力を発する法律施行後、インターネット販売に規制がかかることになる。