デュアルディスプレイ搭載で心電図検査に新提案
株式会社スズケンは1月22日、心電計としては初となるデュアルディスプレイを搭載した解析付心電計「Kenz Cardico 1215 D」(カルディコ1215D)について、1月20日よりその発売を開始したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
メインディスプレイでは「12誘導心電図波形表示」を表示しながら、サブディスプレイでは、約2分間の圧縮波形を表示することで、不整脈などの異常波形を的確にとらえることが可能で、「不整脈波形表示」といった異なる情報を同時に表示することができる。また、メインディスプレイの基本となる心電図波形を隠すことなく、サブディスプレイで被験者情報を入力することができるなど、心電図波形を見逃すことなく操作できる仕組みとなっているという。
さらに、新解析プログラムを搭載したことで、これまで以上に精度の高い解析結果を出すことが可能となった。とくに重篤度の高い所見である急性期の心筋梗塞やブルガダ型心電図などについて高い検出精度を確保しているという。
連携機能強化で、使いやすい検査環境構築と院内システム化をサポート
また、この「Cardico 1215D」では、より快適で使いやすい検査環境の構築と院内のシステム化をサポートすべく、連携機能も強化されている。
具体的には、高機能な心電図ビューアソフトを標準搭載し、別途サーバーパソコンを準備しなくとも、ネットワークハードディスクのみで、スマートに電子カルテと連携させることが可能となっている点が挙げられる。
そのほか、オプションとしてソフトウェアを追加することで、運動負荷試験、ホルター心電図検査、運動指導や睡眠時無呼吸検査の解析ができるという。基本の心電計機能をもつ機器としてのみならず、多様な検査装置へと拡張可能なものとなっていくことが期待される。(紫音 裕)
▼外部リンク
株式会社スズケン ニュースリリース
http://www.suzuken.co.jp/company/news/2014/