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日本周産期・新生児医学会 先天性風疹症候群(CRS)診察マニュアルを作成

読了時間:約 57秒
2014年01月29日 PM05:45

実際に診療する産科医・小児科医のための手引き

一般社団法人日本周産期・新生児医学会は1月17日、「(CRS)診察マニュアル」をホームページに掲載した。

(画像はwikiメディアより引用)

この診察マニュアルは実際にCRSを診療する産科医・小児科医向けに作成されたもの。CRS発症児の診療を経験したことがあまりない周産期医の手引きとなることを目的にしている。実地診療に携わる周産期医のために、内容はCQ(クリニカルクエスチョン)と推奨・解説で構成されているという。

2014年初頭まで発症報告が続くと予想

2012年から風疹が大流行したことにより、2012年10月から2014年1月10日までの間に35件のCRS発症が報告されている。CRSが全例報告になって以降では最も多く、この風疹の流行が2013年夏まで続いたことから推計すると、2014年初頭までCRS発症の報告が続くと予想される。

近年、周産期医がCRS発症児の診療を経験していないことが問題となってきた。そのため、通常の風疹と違い数ヶ月以上にもわたり風疹ウイルスが検出される症例があること、出生時に特徴的な症状が出現していなくても数ヶ月後や数年後に眼の異常や聴力障害などを起こすことがあることに、周知が進んでいないという。今回発表された診断マニュアルにより、これらの特性が広く小児科医、周産期医に認知されることが望まれる。(小林 周)

▼外部リンク

「先天性風疹症候群(CRS)診察マニュアル」
http://www.jspnm.com/Teigen/docs/

 

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