医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 理研 積み荷受容体タンパク質であるp24タンパク質複合体の構成を明らかに

理研 積み荷受容体タンパク質であるp24タンパク質複合体の構成を明らかに

読了時間:約 1分1秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年01月28日 PM03:15

理化学研究所の中野チームリーダーら

独立行政法人理化学研究所は1月15日、同研究所の光量子工学研究領域 ライブセル分子イメージング研究チームの中野明彦チームリーダー、平田龍吾先任研究員らの研究グループがp24タンパク質複合体の構成を明らかにしたことを発表した。

この研究成果は、米国の雑誌「The Journal of Biological Chemistry」のオンライン版に、現地時間の2013年11月11日付けで掲載されている。

(画像はプレスリリースより)

新しいp24タンパク質「Rrt6」を同定

これまで同研究グループは、酵母を用いた研究で、タンパク質を選別して輸送小胞に積み込む基本的な仕組みを解明してきたという。一方で細胞外に分泌されるタンパク質の選別には、基本的な仕組みに加えてそれぞれのタンパク質に特異的に結合する「積み荷受容体タンパク質」が必要な場合があることが分かってきた。

同研究グループは、積み荷受容体タンパク質のひとつであるp24タンパク質に注目して詳細な解析に取り組み、出芽酵母で新しいp24タンパク質「Rrt6」を同定。既知であった8種類のp24タンパク質に加え、全9種類を対象に変異解析と相互解析を行った結果、これらが主に6種類の四量体を作って働き、そのうちのひとつが特定の生育条件でのみ作られることを明らかにしたという。

この研究は今後、タンパク質を見分けて仕分ける仕組みだけでなく、細胞外に分泌されるタンパク質の輸送の仕組み解明につながると期待できる。(小林 周)

▼外部リンク

独立行政法人理化学研究所 プレスリリース
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140115_1/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 「働きすぎの医師」を精神運動覚醒テストにより評価する新手法を確立-順大ほか
  • 自己免疫疾患の発症、病原性CD4 T細胞に発現のマイクロRNAが関与-NIBIOHNほか
  • 重症薬疹のTEN、空間プロテオミクス解析でJAK阻害剤が有効と判明-新潟大ほか
  • トリプルネガティブ乳がん、新規治療標的分子ZCCHC24を同定-科学大ほか
  • トイレは「ふた閉め洗浄」でもエアロゾルは漏れる、その飛距離が判明-産総研ほか