血糖値を下げる作用のある、選択的SGLT2阻害薬
アステラス製薬株式会社は1月17日、日本において2013年3月に承認申請していた選択的SGLT2阻害剤「スーグラ(R)錠 25mg、同50mg」(一般名:イプラグリフロジン L-プロリン)について、2型糖尿病を適応症とする製造販売承認を取得したと発表した。
スーグラ錠は、同社と寿製薬株式会社が共同開発を行っている選択的SGLT2(Sodium-Glucose Co-Transporter 2)阻害剤である。SGLTは細胞表面の膜タンパク質で、ブドウ糖の細胞内への輸送をつかさどっているとされる。SGLT2はSGLTのサブタイプの1つであり、腎臓近位尿細管でのブドウ糖再取り込みにおいて重要な役割を果たしている。同剤は、このSGLT2を選択的に阻害することで、ブドウ糖の再取り込みを抑制し、血糖値を下げる作用があるという。
(画像はwikiメディアより引用)
2型糖尿病治療に貢献
同剤は、日本国内で実施した第3相試験において、単独療法並びに他の血糖降下薬(6種類)併用下の投与試験において、有効性及び安全性が確認された。
用法用量は、
通常、成人にはイプラグリフロジンとして50mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら100mg1日1回まで増量することができる。
(アステラス製薬株式会社 ニュースリリースより引用)
(アステラス製薬株式会社 ニュースリリースより引用)
とされる。また同剤は、SGLT2阻害剤として、日本で初めて承認を取得した2型糖尿病治療薬。食生活が豊かになった日本で増加傾向にある2型糖尿病治療において、今後重要な役割を果たしていくことが期待される。(堤朝子)
▼外部リンク
アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/