中央社会保険医療協議会は24日、宮城県仙台市で公聴会を開き、2014年度診療報酬改定に対する意見を医療関係者、保険者、患者等10人から聞いた。薬剤師を代表として、保険薬局の立場から意見を述べた轡(くつわ)基治氏(名取市、うえまつ調剤薬局)は、お薬手帳を必ずしも必要としない患者の評価見直しに違和感を表明。東日本大震災の被災地でお薬手帳が活躍した事例を挙げ、お薬手帳のさらなる定着化を要望した。
■中医協が仙台で公聴会開く
轡氏は、14年度改定の骨子案の中でお薬手帳に関する項目に言及。「的確な投薬管理・指導の推進について」の中で、「お薬手帳を必ずしも必要としない患者に対する薬剤服用管理指導料の評価を見直す」ことが打ち出されたことに対し、轡氏は「必ずしも必要としない患者という言葉に違和感を覚えた」と感想を述べ、「これが具体的にどのような患者を指すのか」と疑問を呈した。