毎日の食事で、どんな種類の油を、どのくらい摂りいれるかということは、健康に大きな影響を及ぼします。油の摂り方のポイントをまとめると、健康な成人の場合、総カロリーの20-35%の油を摂ること、魚介類などからより多くオメガ3脂肪酸を摂ること、そして飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を避けること、の3点だといいます。
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この内容は、アメリカの専門誌「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」に掲載された、Dietary Fatty Acids for Healthy Adults(脂肪酸の摂取と成人の健康)というガイドラインによるもの。栄養士や、その他の医療関係者などが、クライアントに食事のアドバイスをする上でのポイントを示しています。
このガイドラインでは、サプリなどに頼るのではなく、脂ののった魚、ナッツ類、脂身の少ない肉、野菜、果物、全粒穀物や、豆などを食事に加えて、必要な栄養素を満たすことを推奨しています。
良質の油を摂るという考え方は、脂肪分を単純に減らして、炭水化物を多量に摂るなどの、安易な方法に比較しても、健康へのメリットが大きいそうです。デザートやファーストフードは減らすこと、脂肪を極端に減らすダイエット方法は勧められないこと、なども、このガイドラインの内容に盛り込まれました。
一口に油と言っても、健康の害になる種のものと、健康の増進に役立つものの二つの種類があることを念頭に置いて、食事内容を考えることが必要だとされました。
健康な食生活は、油の摂り方から。一度しっかりと見直してみてはいかがでしょうか。(唐土 ミツル)
▼外部リンク
Position of the Academy of Nutrition and Dietetics: Dietary Fatty Acids for Healthy Adults
http://www.andjrnl.org/article/